My Favorite Things

好きな曲とか

Stay / ZEDD feat. Alessia Cara

好きな曲とかを紹介します。

ドイツのDJ ZEDDとカナダの歌手Alessia Caraの曲。2017年。youtubeのpvは各自検索頂きたい。
音階練習のような異様なハミングと時計の動きを思わせるキャッチーなサビが魅力的。
すがるような歌詞。Aメロが違うので簡単な言葉で絞り出すように歌われるサビの意味が、一番と二番でほとんど同じ単語なのに全く変わる。
それがこの曲の歌詞の面白さだと思うけれど、それを分析している文章が少なくとも日本語では見当たらなかったので、ここに記す。

対訳

Waiting for the time to pass you by
あなたに時間が流れるのを待っている
Hope the winds of change will change your mind
変化の風が君の気持ちを変えてくれればいいと望みながら
I could give a thousand reasons why
そうなる理由は何千個も思いつく
And I know you, and you've got to
わかってるわ、ほらもうそうなったでしょう

Make it on your own, but we don't have to grow up
全部あなた一人で解決するから私たちは成長しなくてよかった
We can stay forever young
いつまでも若いままでいられた
Living on my sofa
ソファーで過ごし
Drinking rum and cola
ラムコークを飲む
Underneath the rising sun
朝日が昇っても
I could give a thousand reasons why
理由は何千個も思いつく
And I know you, and you've got to
きっとそうなる、ほらもうそうなったでしょう

All you have to do is stay a minute
ただ望むことは 待ってくれ 一分でも良い
Just take your time
少しだけ 考え直してくれ
The clock is ticking, so stay
心が変わるかもしれないだろう、だから待ってくれ
All you have to is wait a second
ただ望むことは 待ってくれ 一秒だけでいい
Your hands on mine
私の手を握ってほしい
The clock is ticking, so stay
時計が動いている、だから待ってくれ

All you have to do is
All you have to do is stay
ただ望むことは
ただ望むことは そばにいて

Won't admit what I already know
認めたくないけどもうわかっていた
I've never been the best at letting go
忘れる覚悟なんてできはしない
I don't wanna spend the night alone
夜を独りで過ごしたくはない
Guess I need you, and I need to
きっと私にはあなたが必要なのよ 私には

Make it on my own, but I don't wanna grow up
全部私一人で解決するから私たちは成長しなくていい
We can stay forever young
いつまでも若いままでいられるわ
Living on my sofa
ソファーで過ごし
Drinking rum and cola
ラムコークを飲む
Underneath the rising sun
朝日が昇っても
I could give a million reasons why
理由は何百万個も思いつく
And I know you, and you've got to
きっとそうなる、ほらもうそうなったでしょう

All you have to do is stay a minute
ただ望むことは そばにいて あと一分でいい
Just take your time
少しだけあなたの時間を分けて
The clock is ticking, so stay
時間が過ぎていく、でもそばにいて
All you have to is wait a second
お願いだから待って 一秒でもいい
Your hands on mine
私の手を握って
The clock is ticking, so stay
時計が動いているけれど、でもそばにいて

All you have to do is
All you have to do is stay
ただ望むことは
そばに居てくれるだけでいい


いきなりフラれたところから始まるが一番は自信満々に見える。
時間が経ちさえすれば心変わりするわ。心変わりする理由は1000個有る。私はわかってるのよ、ほらもう心変わりしたでしょ?
(reason whyのあとに省略されてるのは「あなたの心が変わる」って事だと考えました)
あなたが自分で何でもするから、私たちは成長せずに、ずっと若いまま、ラムコーク(キューバリブレ)を朝まで飲んでいられたね。

だから、サビでは、「ちょっと待ってくれよ、それだけで私を捨てるのは間違ってるって気づくでしょ。ちょっと時間を使って、頭を冷やして考え直してよ」って言ってる。切れ切れの歌い方も、「困惑し、戸惑いながら、」歌ってる。ただちょっと考え直してよ、って。

二番の直前辺りから雲行きが怪しくなる。
認めたくないけどわかってた、私は夜を一人で過ごしたくはない。私にはあなたが必要なのよ。
一番で上から目線だった彼女が下手に出始めている。別れ話が本気だと気づいたのだ。

何でも私がやってあげるから、あなたは成長しなくていいの。私のソファーでラムコークを飲んでいれば良いのよ。
make it on your ownからmake it on my ownに変わるだけで「あなたは頼りになるやつだよね」から「私が何でもしてあげる」になっているのがわかる。
だから同じ歌詞でも今度は意味が変わる。
「せめて、立ち去る前に少しだけそばにいて。一分でも良い。今晩だけでも一緒に過ごしてほしい。あなたの時間を分けて。」
現実的に心変わりに期待できないことに気付いている。「他のことはいいからただそばにいて」と、切れ切れと、泣きながら、すがりつくようにして、歌っている。
同じ歌詞が二通りの意味に聞こえる。これがこの曲の一番のポイントだと私は思う。
以上です。